龍が如く5 本当のネタバレ「相沢さんがラスボスにされた顛末」

「龍が如く5についての幼稚な考察」を書いていた者です。どうしても「龍が如く5」の意見や考えを伝えたいと思いました。これは龍が如くで人生をかなり救ってもらった私の気持ちです。どうか寛大な心で読んでください。

相沢さんがどのように「何も知らずに」ラスボスに「された」のか。~ネタバレ全容~

長文注意です。分けて書く事もできましたが、翻弄された相沢さんの思いを説明したいと思いました。その意味で1ページでまとめるべきだと自己判断しました。

 

今後、別記事として分けて書く予定ですが、最終的にはこのページを見てもらいたいと思っています。

 

ラスボス=相沢さんでした。

がっかりされた方がネットを見る限り大勢いたようです。

 

この記事ではストーリー編という事で

 「なぜ相沢さんをラスボスにしたのか?メッセージ編」

別の記事として書いていますので、よろしくお願いします。

 

相沢さんがどういった経緯で東城会の会長の座にいたのか、そしてその思いを

ここで説明していきたいと思います。

 

結論からいうと

相沢さんの「何も知らない」とは

  • 黒幕が七代目近江連合の黒澤さんである事。
  • その黒澤さんと相沢さん自身が血縁関係である事。
  • 黒澤さんの計画そのもの
  • 森永さんがどういった経緯で計画から途中参加させられたか?

こういう情報をまったく知らずに「病院」から解放された後、

(刀を持たされて)東城会本部へ。

 

相沢さんは東城会本部にて何も知らない状態で、

  • 父親が連絡役の黒澤さん=近江連合七代目である事
  • 森永さんが「計画」に加担していたが裏切ったので処分された事
  • 東城会と近江連合の合併が、自分が東城会トップになる事で決定する事

これらの事を一気に聞いた事で、逆上し周りの東城会の古参幹部を倒した状態で

桐生さんを待っていました。

 

古参幹部=桐生さんが東城会本部で見た倒れていた人々です。

 

冴島さんとバトル後、森永さんを弔う為に遺体安置所に行った相沢さん。

これを捕まえて傷の治療もかねて(警察の人間だと嘘をついて)確保していたのは黒澤さんの部下だと思います。

「傷の治療」も実は黒澤さんの計画の内。

その後、釈放という嘘と共にある物を預け東城会に行かせたのは黒澤さんだと思います。ある物=刀でなければいいなぁと逆に思っています。

この時、最初で最後に顔を合わせたのだと思います。

この時点で黒澤さんが相沢さんに父と名乗った可能性だけはありますが。

 

事の顛末を古参幹部から聞かされる前まで、相沢さんの夢(計画)は、

堂島大吾を東城会のトップとして、青山さんの「信賞必罰」にある程度賛同した上で、

各地の組織との五分盃を成功させる。(=組織の強化)

その上でお金だけの結果ではなく、力による結果を取り入れた組織改革をしたい

組織改革する為にも自分がのし上がりたい

と、いうものだと思います。

 

「途中までは計画通りにいってたんです」と言ってますが、

計画の全容を古参幹部に聞いて自分がある程度賛同していた

「信賞必罰」な組織運営・そして「護衛という名の尾行」も「計画」の一部だと知ったので、あの場の発言になったと思います。

 

そして森永さんを殺したのは、「芹沢」さんという刑事を演じていた黒澤さんです。

富士田監督を殺害・告発文を焼却した黒澤さん。富士田さんを撃った拳銃を富士田さん自身に握らせ、勝矢さんの指紋を警察に見つけさせたのは黒澤さん。

そして森永さんの刺殺現場にあったのは同じく勝矢さんの指紋。

龍が如く維新では森永さん演じる松原さんも「芹沢」さんに切り殺されています。

 

そして刺殺に使われた道具は・・・これは何の根拠もないですが、

一番想像したくないですが、相沢さんが最後に持っていた日本刀かもしれないです。

そしてその日本刀をもった男を東城会古参幹部が担ぐ(会長にして操る)事が計画の成功を意味するのと同時に、相沢さんの夢が無残に散った瞬間でもあったと思います。

 

 

わかりにくくなった原因は二つ

  1. 第一部・四章「宣戦布告」での八幡さん「明日の夜」の時間指定方法
  2. 実は森永さんは途中から計画に加担させられ、その中で森永さんは桐生さんに相沢さんを託しましたが、黒澤さんに妨害されてしまってその真意に気付けなかった

この2つの要因が今作を難しくさせた原因です。

 

なぜ相沢さんがラスボスになったのか?メッセージ編

でも書きましたが、今作は「龍が如く」のプレイヤーに対してメッセージ性を問うものから、推理能力、どんなアクションが好きなのか?龍が如く4のラストを、そして今作をどれだけ否定してくれるのかという期待も込めた「覚悟して作った作品」だと思います。

 

 

ある意味とても悪意のあるシナリオ作りをしていると思います。

 

ちなみに「龍が如く維新」は「龍が如く5」(以下「今作」)の事件を

補足説明する為の作品でもあります。

(メッセージ的には今作の「どうやってでも○○する」を黒澤さんが痛烈に批判する作品で「龍が如く維新」は「犠牲已む無し」それを主人公が否定する作品でした。)

 

特に以下のような方々がこの記事を読んでいただくと納得いただけると思います。

  • 龍が如くスタジオ」というプロ集団がこんな陳腐なストーリーは作らないと思う方
  • 最終部での相沢さんの言葉「それが自分でもよくわからない」が気になる方
  • 森永さん殺害の件を桐生さんが尋ねた時に肯定も否定もしなかった?と思う方
  • 桐生さんに対して相沢さんによる森永さんの行動説明がピンとこない方
  • 結託しているはずの黒澤さんを親として、人間として否定しているのが謎な方
  • 冴島さんに森永さんとの行動を説明する相沢さんが腑に落ちない方
  • 花屋さんが失笑する等、節々に不思議さを感じた方

ちなみに時間がない黒澤さんがどうやってここまでの計画を実行できたのかは

 時間のない黒澤さんが書いた絵図はコピペです。

で紹介します。

 

まずは「龍が如く維新」での相沢さん(原田左之助役)の一致点をはっきりさせます。

  • 力がすべて!という「わかりやすい」性格
  • 新選組という「組織」が強大になり、そこで「飛車・角」になって活躍したい
  • 「大きな」建物が倒れてきた「無残な最期」

このような所が龍が如く5での相沢さんと一致しています。

 

「大きな」建物が倒れてきた「無残な最期」とは黒澤さんによる夢への暴力によって相沢さんの夢が無残になったというかなり無理やりではありますが。

手を伸ばしながら、背中に降ってきた大きな建物。それをうつ伏せで受け、

ペシャンコになった感じはすごく私には悲しく移ったので記入しました。

 

そして森永さん(松原忠治役)の一致点もはっきりさせます。

  1. 鴉という「情報屋を殺した」事
  2. 同じ長州藩の「仲間を逃がした」事
  3. 「芹沢さんに切られて殺される」事

1.は、森永さんと黒幕の間の連絡役(監視役)の人間を殺した事です。山に埋めた人です。

2.は、今作では相沢さんを逃がそうとしています。ここがミソだと思います

これは森永さんが青山さんを銃殺したシーンで説明します。

「相沢さんを逃がそうとした」=最重要ポイントとして覚えておいてください!

3.は維新では「芹沢さんが演じた井上源三郎さん」

今作では「芹沢さんを演じた黒澤さん」に(刀で)殺されています。

  

 

ここからは今作の時系列順に

  1. 五分盃交渉開始~青山さん死亡
  2. 東京で森永さんを探す~桐生さんら4人の前に黒澤さんが登場
  3. ミレニアムタワーの乱闘~最後

と3つの大きな流れの中で相沢さんの身に何が起きて心情含めてどうなったかを

説明していきたいと思います。

 

 

そして予め明らかにしたい事があります。

それは相沢さんは演技もできないぐらい、愚直な人間であるという事です。

この事を中心に説明していけば、相沢さんの心情や状況変化を多くの方に理解して

もらえると思います。

 

 

A.五分盃交渉開始~青山さん死亡まで

この時点では青山さんによる信賞必罰な政権は偏りが表にでていて、

それを変える為の五分盃の交渉を相沢さんは良しとしています。

(信賞必罰な政権の偏りとは、古参幹部の意図する人間が排除・昇格されすぎた事。

詳しくは時間のない黒澤さんが書いた絵図はコピペですを見てください。)

 

近江との五分盃取り消しになって組織が弱体化する中、

各地での五分盃は組織が強くなる、大きくなります。

その中で自分が飛車角になる夢を持つ相沢さんにとっては願ったり叶ったりです。

自分の活躍が全国に轟きます。

 

龍が如く維新でも「新撰組が強い」事を知らしめた事を満足げに語る場面がありますが、近づくと会話が変わる為、主観モードで聞き耳をたてる必要があります。

 

そしてその為に泥水を呑む覚悟をした大吾さんに尊敬の念をもってる事も後でわかります。

 

 

開始早々、大吾さんが姿を隠した事で捜索を開始。

 

ここで最初に森永さんが相沢さんに「計画から降りるように迫った」其の一です。

根拠は第一部・一章「盃交渉」シーン中による青山さんの首を使った指示です。

青山さんは目上である大吾さんに対して首でクイとして、森永さんと相沢さんに

指示を出します。

「護衛役」の森永さん、相沢さんにあの命令では「バレないように護衛しろ」というより、「バレないように尾行しろ」に変更されているのは明白です。

 このときはまだ「黒澤一派」ではない森永さん。

しかし青山さんの命令「バレないように護衛しろ」と上役に顎(あご)で指す行為に何か違和感を覚えたと思います。

その護衛相手の大吾さんが消える。

これは森永さんから見れば「青山さんが自分達を尾行させている事は会長はバレている」と思うのは自然な考えだと思います。

 

この事で、きな臭さを感じた森永さんは大吾さんへの背信行為であるこの「護衛という名の尾行命令」から相沢さんを守る為に護衛役から降りるように言ったと思います。

しかし「護衛」と思う相沢さんはその役目を全うしようと引きません。

(この行為、まるで真島さんが騒動に巻き込まれないようにと若頭になると言っている冴島さんに破門状を送った事に似ているような・・・と後で説明)

 

その上で鈴木太一=桐生さんにたどり着きます。

ここで相沢さんは森永さんとの会話で大吾さんを見捨てるような桐生さんに

怒りを我慢しながら、でも我慢しきれずに本心を言い始めました。

  

第一部・二章「意外な報せ」での発言

「会長はいつも言ってました。俺は4代目が創った東城会を守りきるって」

第一部・二章「譲れない覚悟」での発言

「あんた、それでも男かよ?堂島会長は友達じゃねえのかよ」

(4代目である桐生さんの肩に掴みかかっての発言)

 

この言葉に兄貴分の森永さんも驚いて2シーン中2回「相沢」とつぶやくように

発言しています。「護衛」の任を相沢さんなりに受け止めている驚きでしょうか?

 

大吾さんを大切に思い、桐生さんから受け継いだ東城会を立て直そうと

泥水を呑む覚悟をした大吾さんを一人の男として尊敬に満ちた言動をしています。

きっと大吾さんを玉として、自身が飛車角になるという気持ちだと思います。

 

逆に桐生さんには「四代目」という桐生さんの人間性は知らないと発言した上で

その言動に、一人の男として、尊敬とは程遠い態度を見せます。

 

この場面では相沢さんの性格がとてもまっすぐで、

自分の気持ちを誰であろうと正直に伝える性格だという事が見て取れます。

 

結果、ここでは暴力を使い、負け、大吾さんの情報を

桐生さんから聞き損ねます。

 

ここで森永さんによる「計画を降りるよう迫った」時、其の二です。

  • 鈴木太一=桐生さんだった事
  • 「一般人の鈴木太一」に負けた事。
  • あくまで鈴木太一だと言う桐生さんの「事情」を察した事。

 

この時点でも、まだ森永さんは「黒澤一派」ではありませんでした。

相沢さんは森永さんを「なによりも極道としての筋を通す方」と表現しています。

一般人である鈴木太一さんに会おうとしたら相手は四代目の桐生さん。

事情があり身分を隠している四代目に、一般人扱いして戦い、負けた。

 

大吾さんの情報を桐生さんに求める事、

あくまで一般人に徹する桐生さんを極道の問題に引きずり込むのは

それこそ、負けた自分達としては「筋が通らない」から、

大吾さんの捜索は桐生さんに頼らず二人でする旨を発言したのを

相沢さんは「計画から降りろ」発言と勘違いと思われます。

 

また一般人、鈴木太一を待っていたら実は四代目の桐生さんだった事から

その事実に何かしらの悪意を感じた。

その意味も込めて計画=「護衛」の任を降りろといったのでしょう。

しかし「護衛」に肩入れを見せる相沢さんはすでに熱くなっていたと思います。

絶対に大吾さんを助けてみせると!

この思いが最終部・最終章の最後のシーンでの

大吾さんは東城会の会長にふさわしいのか?と桐生さんに疑問をぶつける大きな一因になったのではないでしょうか?

 

 

モリーズ 第一部・三章「舞い込んだトラブル」での発言

「助けてもらえませんか、桐生・・・いや、鈴木さん」

この台詞は近くにまゆみさんがいたので言い換えただけではなく、つい本名を言ってしまったのでは?と思いました。

言い換えた言葉と考えても、相沢さんは演技や嘘をつく事ができない(下手な)人だとわかります。

「鈴木さんには迷惑かけるなとコイツに言ったんですが」と森永さんが発言。

ここは怪我の治療の為に桐生さんに助けを求める=迷惑

桐生さん自体に接触する事=迷惑

二つの意味、どちらでも解釈できます。

後者の場合だと上記での「計画から降りるよう迫った」での説明の裏づけになる重要な文章だと思います。

 

その後のオートトークでは青山さんの信賞必罰などの説明がされますが、

大切なのは以下の二つです

  • 森永さんは何より極道として筋を通す人
  • 鈴木太一の自宅は知っていたが会社で待っていた事。

筋を通す=予め偽名を使っているとわかっている桐生さんに配慮したのではなく、

代紋を担いでいる非合法組織の人間が一般の方の家に行く行為自体が迷惑になるという配慮をしたと考えています。

なので森永さんと相沢さんは、鈴木太一=桐生さんと知ったのは本当に第一部・二章の永洲タクシー前です。

 

自宅に訪ねると一般人の鈴木太一さん宅前では迷惑がかかる。

会社に訪ねた場合はあらぬ事で鈴木太一さんとその会社に迷惑がかかる。

だから、仕事が終わり一人になるその時まで待ったという流れだと思いました。

東城会は一般人に対して玄関先にいきなり来るような躾をとっている・・・

と、捉えられないように配慮したと考えるべきだと思います。

(退社後~自宅までの間が一番良いと思いましたが逃げられたり、騒がれると困るからなのか?とは思いました。)

 

 

オートトークの始め、相沢さんの言葉が森永さんのケガの経緯説明時に、

「他に頼れる人間もいなかったので・・・鈴木さんの家に・・・」だったのは

言い換えた失敗を注意、反省しつつも、森永さんを尊敬し、その信念「筋を通す事」を相沢さんも通したかったから「・・・」を付けての鈴木さんへの発言だと思います。

(=言い間違えないように「鈴木さん」の前に・・・がある。)

 

その後、桐生さんは「四代目」である事を認めた上で大吾さん失踪について話をしていると森永さんに青山さんが会長代行に就任するという報せが届きます。

その際の相沢さんの発言

「クソ・・・、納得いかねぇ・・・」

この発言には

堂島会長ありきの組織なのに納得がいかないの意味

計画の中心にいる自分より早く組織で上になった青山さんに納得がいかないの意味

プレイ後にこの言葉を聞くとどちらとも取れる言葉です。

しかし、その後のシーン「察知」の冒頭、森永さんが

「四代目が堂島会長を見捨てたわけじゃないとわかっただけでも十分です」

と発言しています。

この言葉が繋がると「本家は堂島会長が二日いなくなっただけで安易に見捨てた」というのが3人の共通認識になっていると思います。

以後の話、森永さんが大吾さんの事を

「健気に働く舎弟を見捨てて一人逃げ出した会長も俺には十分、裏切り者に見えますがね。」と皮肉る発言をしています。

また桐生さんは相沢さんの性格を「人の裏をかける男でない」「森永さんが大吾さんを裏切ったと知れば、その事をどうやってでも俺に知らせたはず」と看破しています。

 

大吾さんの為に健気に働く舎弟である森永さん、相沢さん。そして桐生さん3人は

この時点でも

東城会のトップは大吾さんであるべきという認識で一致していたと推測できます。

 

 

代行就任の説明を受けにホテルに集合する森永さんと相沢さん。

ここで「計画を降りるように迫った」其の三にするには

判断材料が少ないので、断言しません。

 

 

 青山さんが代行になった後、夕方に、桐生さんと接触する黒澤さん。

話がまだ途中で、桐生さんが自分の誘いに対して返答していないにもかかわらず、

自分の流れに乗ったと感じた黒澤さんのこぼした笑みと引き締めなおす様に注目です。

(第一部・三章 「刑事からの情報」の桐生さんの「なるほど、理由はどうあれ」の前に笑い、すぐに引き締めます。)

 

黒澤さんが桐生さんに近づいた目的は

森永さんと相沢さんによる渡瀬組へのカチコミ阻止のお願いでもなく、

渡瀬組による大吾さんの拉致の有無でもなく、

ただ、青山さんが勝手に動かした渡瀬さんを満足させて大阪に戻すことのみが目的。

(この根拠はこの後に書きます。)

「堅気の仕事は奪わない」発言は大吾さんが確保できれば本当に約束しても良いと思っていると思います。

なぜなら、桐生さんにはすでに「遥さん」という枷がついているからです。

後日、大吾さんに続き、真島さんも隠れたので、結果としては桐生さんが引っ張りだされますが・・・。

 

 

森永さんと相沢さんの次の登場は渡瀬さんとの一触即発したクラブから出た後です。

この前で、森永さんによる「計画を降りるよう迫った」時、其の三です。

ここから森永さんが本家=古参幹部の指示に従うようになっていきます。

=「黒澤一派」にされつつある時です。

指示内容は「あなた(桐生さん)をあの場所(山笠組本部)に連れて行く事」

(第一部・四章「東京への誘い」から)

 

就任時不明:「六代目堂島大吾の護衛」(青山さんの命令)

五分盃交渉後:「護衛という名の尾行」(青山さんの命令)

現在:「桐生さんを山笠組本部に連れて行く事」(東城会本家=古参幹部からの命令)

 

この指示を受けた森永さんは青山さんと本家の古参幹部の思惑の違いを感じ取ります。

当初の「大吾さんと山笠組による五分盃交渉」という目的から大きく外れています。

明らかな危険を察して相沢さんに被害が出ないように大吾さん捜索をやめるように迫ったと思います。あくまで相沢さんを巻き込まないようにする為に。

しかし渡瀬組が来ている事で熱くなっている相沢さんは森永さんの計画から降りる事を拒んだと思います。

 

 

車内では桐生さんが渡瀬さんと会って得た情報から青山さんが怪しいという

推理を「・・・」と何も言わない森永さん。

青山さんの居場所を桐生さんが尋ねた際に「それが・・・」と答える森永さん。

この時点での森永さんへの指示内容は

「桐生さんをあの場所に連れて行く」事。

(第一部・四章「東京への誘い」から)

青山さんを会長代行に就任させたのは本部の古参幹部達からの投票があっての事。

青山さん本人が「会長代行になります!」と一人で言ったとしても

誰にも認められないとなれるはずはありません。

 

森永さんへの指示はあくまで場所指定=山笠組本部だった場合、

そこに大吾さんを裏切ったであろう青山さんが盃交渉している偶然さ、

青山さんの行動を承認しているはずの古参幹部は、揉め事になるだろう桐生さんを連れて行くのは矛盾した命令です。

 

森永さんへの指示はあくまで相手指定=青山さんだった場合も、同じく桐生さんという揉め事になる人物を連れて行くのは、何の利益にもなりません。

なぜ古参幹部達は自分達が投票した会長代行の青山さんの邪魔になる事をするのか?と森永さんは疑問に思うでしょう。

 

まるで大きな違った流れに巻き込まれていく桐生さんと自分、相沢さん。

後にそれは叫びながらの行動に変わります。

 

相沢さんは桐生さんの推理にほぼ驚きながら聞いていました。

この会話からでも相沢さんは裏をかけない、演技ができない、そして何も知らない人間である事は明らかです。

 

 

その後、山笠組本部で青山さんとのオートトークでは

  • 青山さんは桐生さんら3人の推理を先に見抜いていた事。
  • 青山さんは五分盃でなく、支配を考えている事。
  • 青山さんは大吾さんを明らかに裏切っている事。

この3点が明らかになります。

 

モリーズ 第一部・三章 「裏切り」にて

ここは大吾さんを明らかに裏切った青山さんに拳銃を向ける森永さん。

叫びながら撃った拳銃が空砲で、躾として撃たれる森永さん。

そして銃声を聞いた八幡さんが入り込み、動揺する相沢さんに森永さんを託す桐生さんが対峙するシーン。

 

ここでの森永さんの言動は古参幹部が出した指示「桐生さんを山笠組に連れて行く」役目が終わっているので大吾さんを裏切っている青山さんに銃口を向け、逆に撃たれ倒れるのは演技ではありません。

森永さん自身の意思で動いています。

自分が感じる違和感のある話の流れがどうなるかわからない。

違和感=青山さんの行動と、青山さんを代行にした古参幹部達の思惑の違いです。

しかし大吾さんを裏切って、この時点では大吾さん拉致の疑いもある青山さんは許せない。

自分が引き金を引く事で今後の流れの良し悪しもどうなるかわからない。

だからこそ、叫びながら銃を撃ったんだと思います。

 

相沢さんは森永さんの行動を脇で見ながらも、青山さんに対して少し斜めに身体を向けています。

これはやはり大吾さんを裏切った青山さんに対する敵対心の表れだと思います。

 

相沢さんは、空砲である事に森永さんと共に驚き、撃たれた森永さんを心配し、狼狽。

字幕を表示した状態でこのシーンを見て解る事は森永さんが撃たれた事で慌てすぎて

桐生さんの「相沢!」の字幕のあとに はい と答える相沢さんの「はい」が字幕として表示されていない事に私は注目しました。

 

このシーンは字幕担当の方が気の抜けた相沢さんの「はい」を意図的に記入しなかったのか?

それとも相沢さんの声を担当された安元洋貴さんの演技に字幕担当の方が気圧されたのか?

正解・不正解だったとしても、この「気が抜けた(はい)」という表現はどれだけ相沢さんが「何も知らない」状態で目の前の事に対処しきれいていない事を表していると思います。

 

声優さんの世界にはとても疎い私ですが、演者さんが台本を変える程の演技をし台本を変更させるという話はテレビ等でよく聞いていました。それが上の台詞にも出ているのではないでしょうか?

 

 

病院搬送中で、森永さんによる「計画を降りるよう迫った」時、其の四です。

ちなみにここが最後に森永さんが相沢さんに計画中止を迫った最後の時だと思います。

 

 「万一の場合の装備」でなんとか死を回避できた森永さん。

それでも

  • 至近距離からの射撃
  • スーツ越しからは伺えない薄い装備

この状態からまったくの無傷でいられるのは不可能だと知りました。

このシーンを軍事装備に詳しい方に見てもらいましたが、最悪で人体に着弾しなかった場合はとても薄い確立。

胸に強い衝撃を受けて息ができない、気絶状態。

打撲で済まず、骨折の可能性が大。

そして内臓部分が胸=心臓・肺に近い、

その部分はたぶん内出血状態で危険との情報。

 

その状態でなんとか話せた場合に、ここで計画から降りるよう迫ったと思います。

それでも相沢さんは拒否した、というより、それどころではないと静止したと思います。

 

そしてスーツから目立たないあの装備だと血糊がでる防弾装備は考えられないと聞きました。

 

万が一の装備で防いだとしても、相沢さんが森永さんを病院に搬送する理由は十分にあります。

あの場面で十分に狼狽していた相沢さんでも森永さんに医師による治療が必要であり焦っている状態は変わりません。

 

上記2点から弾丸の衝撃を主に胸を中心に撃たれた森永さん。

防弾チョッキの類の場合、2型というものだったとしても無事では済まないと。

防弾チョッキは弾丸を中心点として特殊な繊維が弾丸の回転で繊維が巻き込む事で着弾を防ぐ。つまり中心点から弾丸から守る防御力が急激に下がるとの事。

なので基本、撃たれた場合、それが1発受けた状態でも防弾装備を交換するのが常識だと聞きました。

 

例えで納得したのですが、

防弾チョッキ=金魚すくいで使う紙のわっか=ポイという薄い素材に一滴の滴がつく。その時点で、ポイの紙の部分が弱くなって破れやすい状態なので、交換するのは当たり前だと説明を受けました。

 

 

ここからはこの記事の上部で触れた

a.博多の実際の時間と冴島さんとの会話の食い違い

を丁寧に説明していきたいと思います。

 

相沢がすべての黒幕!と思っている方は昔の私を含め、たぶんですが以下のような時系列になっていると思います。

(以前書いていた「幼稚な考察」の文章をコピペ、3日朝と3日昼を付け加えました。)

 

初めの時間経緯(山笠組本部の爆発事件を1日夜としています。)

1日夜:森永さんが青山さんに撃たれる~山笠組本部爆破される
     (相沢さん、森永さんを病院に搬送)

2日朝:桐生さんが斑目さんと面会~八幡さんの隠れ家に行く
     (相沢さんの発言から、森永さんが消え、「東京へ!」メモを残し失踪。)

2日夕:桐生さんvs八幡さん、八幡さん「明日の夜に決戦」を青山さんに申し込む
      ~桐生さん、中州タクシーへ退職の意思を伝える

3日朝~3日昼 決戦準備

3日夜:桐生さんvs東城会~森永さん、青山さんを射殺し桐生さんを東京へ誘う
  (2日朝から街を彷徨い数日後に青山さんが森永さんに射殺された噂を聞く)

 

そして冴島さんとの会話は以下の文章(原文ママ)です。

「手術を終わるのを待って、翌朝病室を訪ねたら、重体だったはずの兄貴はもう姿を消していた。俺宛の置手紙を残して」

 

こう考えると

  • 相沢さんがメモを受け取った2日朝~3日夜の約48時間~数日後彷徨っていた。(何日も隠れている。黒幕だから隠れる事ができたのか?)
  • 森永さんも2日朝から3日夜まで敵地のどこに潜伏していた?
  • 相沢さんは森永さんに「裏切られた」といってすべてを知らないふり?
  • 森永さんがいつ「桐生さんには勝てない」発言したのか?

 

1プレイ目での私は、話が無茶苦茶になって脚本的に合ってないと思いました。

脚本が素人が力技で無理やり相沢さんを黒幕の一派にしている。

 

1回目のプレイで、すでに違和感を感じたので2回目はメモをとってプレイすると

肝心な所を見逃していました。

(製作者の悪意すら感じました。理解されない事を望んだ、終わりがうやむやに終わる小説のように感じました。)

 

以下が龍が如く5を正しく捉える為の文章です

(アンダーラインをしっかり読んでください。)

A メモリーズ 第一部・四章「宣戦布告」の八幡さんの時間・場所指定

「明日の夜 博多の埠頭 27番倉庫の前でどげんな?」

B 最終部・第一章「命の重さ」後のオートトーク

相沢さんが冴島さんに博多での経緯を伝える。(すべて原文ママ

「手術を終わるのを待って、翌朝病室を訪ねたら、重体だったはずの兄貴はもう姿を消していた。俺宛の置手紙を残して」

 

一つずつ解説していきます。

A メモリーズ 第一部・四章「宣戦布告」の八幡さんの時間・場所指定

このシーンは夕日のあたる部屋で八幡さんが桐生さんに指示され福岡にいる青山さんに宣戦布告するシーンです。

山笠組本部爆破が12月20日だとした場合、このシーンは12月22日夕方になります。

結論から書くと宣戦布告が日本時間12月22日夕方で、

「明日の夜 博多の埠頭 27番倉庫の前でどげんな?」

と指定した日時は「12月23日0:00~日の出まで」を意味しています。

 

[例文]12月22日の夕日がある時に「明日の夜、飲もう」と言われた場合は12月23日の18:00ぐらいの夕日が沈み暗くなった時を普通は想像します。

ですが、「夜」の定義は「18時頃から翌日の午前6時頃まで。府県天気予報では日界が24時のため、18時頃から24時まで。」です

この定義は気象庁で確認しました。

気象庁|予報用語 時に関する用語

 

「一日の時間細分の用語」の夜の項目を見てください。

「備考」欄には「定義が広いので時間指定等するように」という風に書かれています。

[例文]の日本時間12月22日の夕日がある時に「明日の夜、飲もう」と指定された場合、

12月22日「0:00から日の出まで」

12月22日「夕方が終わって日没から21日23:59まで」

と2つの意味がある「明日の夜」の後者を一般的に「明日の夜」と言っているのでしょう。

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前者の12月22日「0:00から日の出まで」はほぼ寝ている時間なので後者を一般的に使おうと暗黙の了解になっているのでしょうか?

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 「明日の夜」が2つあるならどちらが八幡さんが指定した「明日の夜」なのか?

日没後、中島社長に辞表を申し出るが断られた後、埠頭に出発するまでに永州タクシー前に出てくる二人の吹き出しキャラが今さっき黒塗りの車が沢山埠頭に向かっている様子を伝えています。

この場合「22日の夕方が終わって日没から22日23:59まで」だとすると

時間的に待つのが長すぎて騒動が発見され、警察が出動する大騒ぎになるでしょう。

相沢さん、森永さんが隠れる時間が長くリスクがあがります。

 

なので山笠組爆破が20日20:00頃だとしたら、

翌日21日 朝 桐生さんが斑目さんと面会

  21日 夕方 桐生さんが八幡と交戦&東城会に宣戦布告

  22日 0:00~日の出まで 桐生さんVS東城会 青山さんが森永さんに撃たれる

というふうになります。

宣戦布告からの桐生さんVS東城会はかなり急な展開だったと見て取れます。

「兵隊をかき集める」は本当にあき集めなければいけない状況だったともとれます。

 

 

B 最終部・第一章「命の重さ」後のオートトーク

相沢さんが冴島さんに博多での経緯を伝える。(すべて原文ママ

「手術を終わるのを待って、翌朝病室を訪ねたら、重体だったはずの兄貴はもう姿を消していた。俺宛の置手紙を残して」

 

上記の言葉をより詳しくしていくと

  • 手術を終わるのを待った
  • 医師から重体だと知らされる
  • 一度病室で重体の森永さんがいたベッドを見た
  • 翌日に病室を訪ねたら寝ていたはずの森永さんがいなくなっていた

となります。

 

重体・重症・軽症の判断は医師にしかできません。その説明を聞いた事になります。

また、一度寝ている森永さんを見たとも言っています。

 

これを踏まえて

いつ、森永さんは相沢さんに「桐生さんには勝てない」発言をしたのか?

を考えてみます。

 

第一部・四章「東京への誘い」 森永さんの台詞

「桐生さんに脅されたぐらいで余計なことベラベラと喋ろうとするからですよ」

 

森永さんは、近江連合の勝矢さん→古参幹部の指示で動いている事。

大吾さんは、拉致でなく、自ら消息を絶った事を知っている状態です。

それこそ、「深く知りすぎた」状態の自分に命はないのも覚悟していると思います。

 

この時点で森永さんは桐生さんの怖さを認識していません。

その後すぐに帰ろうとします。桐生さんに呼び止められても

「目的を訊かれても答える気はありません」と発言。

用事は済んだとばかりに淡々と帰ろうとします。

 

桐生さんは相沢さんについて聞き、森永さんが「殺した」旨を伝えた後です。

相沢さんの死に怒り、森永さんに突っ込む桐生さん。

それに森永さんは動揺して、桐生さんの脚を撃つ事で突進をなんとか阻止します。

この時に初めて「桐生さんの思いから来る強さ」みたいなものを感じたと思います。

そして、桐生さんに殺される事も、桐生さんが死ぬ事も困ると言って車へ。

 

しかし、ここで少しの間をもって桐生さんを東京へ誘う台詞を言います。

実はここがこの記事、森永さんの今作と維新での一致点で書いた、

「相沢さんを逃がそうとした」=最重要ポイントとして覚えておいてください!

の実行がされた森永さんが咄嗟の判断をした最重要ポイントです。

 

この時点での森永さんの指示は

「青山さんの監視と、必要ならば青山さんの口封じ」だと思われます。

ここではすでに「黒澤一派」に無理やりされている状態です。

この状態の森永さんは計画から一向に降りない相沢さんに置手紙として

「東京に帰れ」と指示しています。

あくまで相沢さんを思っての行動です。

 

しかし、相沢さんの死に怒りを覚え、己の身の安全さえ考えずに突進してきた桐生さんに車に入る前に

自分が大切に思う相沢さんを桐生さんになら託す事ができるのでは・・・

と思えたのでしょう。

 

「すべての答えは東京にあります」

と、桐生さんを東京に誘います。

この誘いは黒澤さんや古参幹部達の指示にまったく関係なく発言したものだと思います。

 

もし東京で桐生さんと相沢さんが会う事が出来れば、きっと桐生さんが守ってくれる。

「黒澤一派」にされている森永さんは、自分がどういう思惑で動かされているかわからない中で死を覚悟で情報だけでも手に入れようとしていると思います。

龍が如く維新では、松原さん役として、間者(スパイ)として敵地で情報を集めようしています。)

 

そして相沢さんにも桐生さんに注目してもらわなければいけません。

その為にこのタイミングで

”お前には桐生一馬を越えることなどできない”

”今すぐこの計画から手を引け”

と電話で発言したのです。

私は携帯電話=phs時代でスマホすらもった事はありませんでした。

だから直接会って話したとばかり思っていました。

それとこの表現にせざるを得なかった理由は

森永さん自身が監視されている可能性があったからだと思います。

「桐生さんを頼れ・桐生さんに会え」とは言えません。

そういえば相沢さんが標的にされるからです。

 

それをいきなり言われた相沢さんは森永さんの病室に行くと

置手紙のみが残った状態だったのです。

 

この時、森永さんに殺された青山さんはこう言おうとして射殺されます。

「それはアンタの・・・弟分の勝矢さん」

黒澤さんは勝矢さんを「黒幕」として利用していました。

 

 

まずは、時間だけを整理します。

きちんと整理するとこういう流れになるのが、ストーリーとしても繋がります。

 

初めの時間経緯(山笠組本部の爆発事件を1日夜としています。)

1日夜:森永さんが青山さんに撃たれる~山笠組本部爆破される
     (相沢さん、森永さんを病院に搬送)

2日朝:桐生さんが斑目さんと面会~八幡さんの隠れ家に行く
     (相沢さんの発言から、森永さんを病室で見て、重体だと聞く。)

2日夕:桐生さんvs八幡さん、八幡さん「明日の夜に決戦」を青山さんに申し込む
      ~桐生さん、中州タクシーへ退職の意思を伝える

      (相沢さん、大吾さん捜索しながら森永さん回復を待つ)

3日0:00~夜明けまで:

 桐生さんvs東城会~森永さん、青山さんを射殺し桐生さんを東京へ誘う

  (その後、森永さんが相沢さんに「桐生さんに勝てない」発言)

3日6:00~昼まで:(相沢さん、病室でメモのみ発見。ここから数日彷徨う。)
         (青山さんが森永さんに射殺された噂を聞く)=東京へ

 

 

こうして森永さんは相沢さんを東京に帰して、桐生さんに相沢さんとこの事件を託す行動をとりますが、運は黒澤さんに味方します。

 

相沢さんが数日彷徨い、桐生さんが永洲タクシーに復帰するまでに

真島さんが大吾さんと同様に姿を消したのです。

 

第一部・二章の冒頭、近江組員を博多駅に届ける際のオートトーク

「堂島大吾や大幹部・真島の首が必要」発言

 

これは黒澤さんが作った今回の絵図、表の目的です。

つまり「漁夫の利」作戦。

「バカ」が主要人物の首を狙いに行く混乱状態にする。

その主要人物が次々といなくなる状態になってしまいました。

 

時間のない黒澤さんが書いた絵図はコピペです。

 

でも説明していますが、黒澤さんには病気という時間制限があります。

なので、東城会にけしかけた作戦は過去、数日・短時間で組織を混乱させたある計画をテンプレートとしてコピペした作戦を使ったのです。

 

龍が如く2で郷田龍司が仕掛けた組織内でのクーデター作戦

東城会にはこれを使用したのですが、

この事件を経験している大吾さんは「各地組織との五分盃」交渉を使って

主要人物が一気に捕まる事を阻止したのです。

大吾さんの今作の冴えた行動も「龍が如くスタジオ」の悪意で、大吾さん=ポンコツと思わせるようにしています。(別記事で説明します)

 

近江連合側には別の事件をテンプレートにして作戦実行。青山さんが余計な事=渡瀬さんを福岡に呼ぶ事をしたおかげで黒澤さんがそれを収める為に福岡に来ていました。

この時点でキーマンである渡瀬さんは福岡から去り大阪へ。

結果、近江連合側の作戦はほぼ成功したのですが、詳しくは上記リンクで説明。

 

大吾さんが隠れ、真島さんまで隠れた黒澤さんは「主要人物」を作り、同時に隠れた二人をあぶりだす作戦を始動させます。

 

「真島さん死亡の誤報をでっちあげる」

 

方法は黒澤さんにとって簡単なものです。

(般若の和彫りをしている)人間の死体を用意し、それを警察に見つけ出させるだけです。

 

人生経験を積んだ方なら理解できると思います。私もその経験をしました。

一人暮らしでの突然死等の場合、その死体が本当に該当する人間のものなのかを

調べる為にも警察は、家族や親類縁者を探し、「身元確認」をとります。

ですが真島さんには血の関係=家族はいません。

この身元確認を東城会本家(=古参幹部)にさせたのです。

一応、警察や公安という組織には真島さん=般若の和彫りが知っていたとしても、どのような柄なのか、具体的には分からないと思います。

写真等の証拠がないのですから。例え具体的な証拠があったとしても「身元確認」はしなければいけません。

この「身元確認」がしっかりしない事には、警察としてもこの死体=真島さんとして事件扱い・捜査できません。新聞社にも「身元確認」した結果を告げる事ができません。

 

結果、主要人物として桐生さんを引っ張りだせた黒澤さんは、

渡瀬さんが大阪に帰った確認も取れたので、札幌の冴島さんをも利用します。

 

本当なら、相沢さんや事件解決を託した森永さんの桐生さんを東京への誘いは

黒澤さんの計画への誘いに変更されてしまいました。

 

森永さんの相沢さんを思っての作戦の台詞

「桐生さんを超えられない」発言が

最終章・最終部 「血を継ぎし者」~「死闘の幕切れ」のシーン会話での

会話の成り立たない意味深で謎解きのような会話になります。

 

最後で古参幹部が森永さんの事を説明し足りなかった事(途中から「黒澤一派」にした事を伝えなかった事)で起こった違和感を感じた方もいたと思います。。

 

 

東京で森永さんを探す~

 桐生さんら4人の前に黒澤さんが登場

そして東京での相沢さんですが、

黒澤さんは桐生さんと相沢さんを合わせない・相沢さんの行動を封じる為に

あえて賽の花屋を紹介し、「情報料=闘技場での決闘」である事に加え

「盛り上げなければ価値がないのでギリギリの逆転勝ち」と嘘の情報を与えます。

 

最終部 一部 「命の重さ」シーンで

  • 冴島さんに「面白い奴がきている」発言
  • 冴島さんが「死ぬで」の発言を花屋さんは「ふっ」と笑うシーン

これは相沢さんがどうして勝とうとしないのか?=面白いと表現し、

相沢さんの能力を今作で唯一見抜いた花屋さんの「相沢さんが勝つに決まっている」という思いがおもわず失笑シーンとして表現されている部分でもあります。

 

この試合で満身創痍にする事、そして花屋さんに森永さんが神室署の霊安室で安置されている事を掴み、情報として伝えてくれる事で

  1. 森永さんを弔う為に相沢さんを狙った場所に誘導
  2. 「逮捕」として「傷の治療」を兼ねて潜伏と監視
  3. 作戦が終了した最後の仕上げとして東城会本部に行かせる。

という行動をとらせます。

 

最終部 一章 「勝矢 入京」後

冴島さんを賽の川原に向かわせたのは賽の花屋を通して

森永さん死亡と、黒幕=勝矢さん

の情報を相沢さんと冴島さんに与える為でした。

 

勝矢さんは、大阪で、黒幕=勝矢さんと思う渡瀬さんと

前面戦争を始めるとほぼ黒澤さんのシナリオ通りに計画は実行されてました。

その勝矢さんが全面戦争になる前に東京入り。

勝矢さんはこうする事で多くの血が流れるのを防ぐしか方法がなく、

ほぼ黒澤さんの思惑通りの展開になりました。

 

4人が死闘を繰り広げている場に黒澤さんが登場。

目的は4人を瀕死状態にする事。

ここの詳細は「時間のない黒澤さんが書いた絵図はコピペです」で説明しています。

銃弾は6発しか用意しなかったのは「バカ」のために用意してあげた

主要人物の首とする為に用意。殺す事はまったく考えていません。

今作、一番賞賛されるべき大吾さんの登場ですが、黒澤さんがとてつもないラッキーを

拾います。そして退場。

 

この状態にできた事で、隠れていた真島さんも姿を現し、準備万端で

数日過ごします。

 

 

ミレニアムタワーの乱闘~最後

 この記事では相沢さんの心情を主に書きたいので

最終部・最終章「血を継ぎし者」シーンから

 

東城会本部で古参幹部に出迎えられた相沢さん。

ここで古参幹部が知る限りの、事の真相を聞きます。

森永さんを裏切り者として処分した事を聞いた相沢さんは激怒。

桐生さんが見た「会議室から蜘蛛の子を散らしたように倒れていた古参幹部」は、激怒した相沢さんによる行動の結果でした。

 

ここから相沢さんは以下の順で桐生さんと会話します。

  1. 大吾さんが東城会六代目として相応しいのか
  2. 力や金よりも「コネ」が大事、「盃」にこだわるのはおかしい(黒澤さんとの関係に「親子」と答えるが、「理解できない、あの人」呼ばわり)
  3. 森永さんも計画に加担していた事
  4. 森永さんが計画から降りるように迫られた事と桐生さんを超えられない発言の事
  5. 桐生さんが四代目としてトップをしていればよかった発言
  6. 自分の力の信念を肯定し、家柄と才能を否定

1.大吾さんの否定は、大吾さんが黒澤さんの計画を止められなかった事に対して、

そして六代目として、漢として尊敬していた大吾さんだからこと許せない怒り。

 

2.黒澤さんのコネが今の望まぬ結果。

五分盃の交渉、親である黒澤さんの否定。

 

3.その直前、桐生さんが「森永を殺したのもお前か?」に答える形での発言

しかし、ここからは相沢さんの右手に注目してください。

森永さん殺害を肯定も否定もしない。

ここから淡々と答えていた相沢さんが、感情を出した表現をしてきます。

 

4.「あなたは危険すぎる」の時に今まで開いていた手を握り発言。

途中で桐生さんはまるで相沢さんに寄り添うように「相沢」と柔らかく発言。

この時点で明確に桐生さんは森永さんから相沢さんを託された事を自覚したと思います。

 

5.相沢さんの感情が爆発した時です。

青山さんや古参幹部がした偏りが出てきた「信賞必罰」政権ではなく

カリスマ桐生一馬のもとでの政権運営なら相沢さん自身の「力」による夢の実現=飛車角のように活躍できたかもしれない事。

なにより森永さんが死ぬような事はなかったであろう事が

感情として出た時だと思います。

 

6.再び相沢さんの右手は開かれます。

この場面は、相沢さんの信念の力を自ら肯定し、家柄、才能を否定する場面。

家柄、才能を否定するこのシーンで、「カリスマが暴れまわる裏で」発言。

最終部・一章「気持ちの整理」シーン内

「森永に会うてそれでも気持ち収まらんかったら、そん時は思いっきりぶん殴ったればええ」

「兄弟が間違うた道進んだ時、それを引き戻したるのも兄弟の務め」といった冴島さん。

しかし、それを言った本人が森永さんを殴れないようにした一因=カリスマという生まれ持った才能の持ち主。

まるで自分の信念のみを握り締めるように、そして家柄・才能=大吾さんや桐生さん、冴島さんの事を否定するように握り潰し、手で拳を作る相沢さん。

 

 

遥さんのステージが始まるのと同時に決着をつけようとする相沢さん。

それに対して、桐生さんが発言します。

ここはなぜ相沢さんがラスボスになったのか?メッセージ編をご覧ください。

 

ここでの、相沢さんVS桐生さんのシーンに遥さんが出てくるのは

この時の三人の想いが一つの共通した夢を望んでいたからです。

 

本当の家族がほしい

 

あえて家族という言葉に限定しています。

今作は「言葉の連想ゲーム」のような表現が多々出てきます。

  • 自分が発言した「ある言葉」がそのまま自分に返ってくる
  • 他人から言われた「ある言葉」が自分がその言葉に沿った(又は真逆な)結果を生む
  • 自分を「ある言葉」で的確に表現した人物にその「ある言葉」を使って自分の意思を託す

これらが今作のストーリーを説明する重要な鍵の役目をしています。

これは別記事として掲載予定です。

 

桐生さんを見栄や欲がないタチの悪い「華」と例えた渡瀬さんが、尊敬する黒澤さんから媚も売らない・計算もしないバカを集める「魅力」がある邪魔な存在だといわれる

 

桐生さんが後で分かると言った「生き様」「死に様」の違いを、自分が軽く見ていた大吾さんが桐生さんと冴島さんに託すとした発言で、その様と格の違いと見せ付けられる渡瀬さん

 

自分の「顔」の表情を指摘された勝矢さんは審査する際にアイドルを「顔」を見ると発言、そして金井さんに対して怖くない「顔」として説教をする勝矢さん

 

自分の「演技」を見抜いた秋山さんに、今度は少し大根役者を演じて、遥さんが危ないと警告すると共に、アイドルとして遥さん達の夢を秋山さんに託した勝矢さん

 

桐生さんが事件に巻き込まれる際の交差点=セレナ(ニューセレナ)

愛する二人が別れなければいけなかった際の交差点=勝矢さん

 

こういった流れがある中、冴島さんが桐生さんに以下のような言葉を送ります。

最終部 四章 「新顔」前のオートシーン

「待っててくれる家族がいた」

 

桐生さんが「1年間、本当の孤独を味わった」と発言したのに対して

冴島さんはこう返しています。

 

決戦シーンの前でコネや盃、そして親を否定した相沢さん。

周りからアイドルとしての覚悟を問われ続け、それを受け止めてアイドルとしてステージに立つ遥

(TVで桐生さんを見つけてしまい、朴さんの「愛の形」を意識した遥さん。)

そして、待っててくれる家族が居ない本当の孤独を味わった桐生さん。

 

家族がほしいと願った戦いの終わりは、桐生さんが相沢さんに

「待っててやる」と言って終わります。

最終部 最終章 「死闘の幕切れ」

「這い上がれ、相沢」~「その時まで 待っててやるぜ」

 

それは家族として待っててやるという意味です。

 

遥さん達が歌う歌詞もまるで愛しい家族を想ってのような歌でした。

 

その言葉を受けた相沢さんは上を向いた後、眠るように意識を断ちます。

這い上がる=森永さんの死を受け止める事だと想います。

その上で家族として待っててやると言われた相沢さん。

この場面でやっと森永さんの願いも達成されます。

相沢さんに桐生さんを託す

という夢が。

 

 

そして桐生さんと遥さん、この戦いでやっと自分の夢を自覚。

 

遥さんは「告白」という形で、桐生さんは這いつくばりながら

家族を想い行動します。

 

あのシーンは朴さんという今作の要の人物があってこそのシーンです。

遥は母親として、雪の中、子供として桐生さんを見つけ出します。

(詳しくは「朴美麗というキャラクターの重要な役割」について説明します)

 

これは桐生さんのサブストーリー「遥を重ねて」に沿った形です。

家出した子供を連れ戻すのは親の役割。

そして最後に桐生さんは「向かえに行ってあげてね」と言われます。

「遥は家出したわけではないのだが・・・」と反応する桐生さん。

ここで家出した子供=桐生さんの事だったと私は思っています。

 

桐生さんは「経営者」として朴さんに全否定され屈服されます。

ですが、家を出るように言った朴さんは、桐生さんに「母親」として夢を見つけなさいと尻を蹴られるように追い出されたと思っています。

そうしてやっと「子供」になって夢を見つけ出す事ができた桐生さん。

それと同時に遥さんには「母親」として接し、「女性」として夢を託します。

 

龍が如く4では「大人はわからない」といってた子供の遥さん。

 

アイドルという「社会人」になり、現実世界では、成人した証として古くから送られた「万年筆」というアイテム。

そのアイテムには「母親」として遥さんが成人した証として、朴さんのアイドルとしての、そして女性としての夢が託された証でもありました。

 

龍が如く0では真島さんとマコトさんのその後が

真島さんのサブストーリー「顔を変えられた男」に沿った形と同じです。

 

桐生さんと遥さんの再会、桐生さんの生死不明で話は終わります。

これは「龍が如くスタジオ」がプレイヤーに、そして現実世界に投げかけた疑問が、龍が如く0が出るまで、どうするかを決める待ち時間であったと思います。

 

ここでのキーワード「家族」

それは異性同士としての家族なのか、親子としての家族なのか、色んな形の家族があると思いますが、桐生さんと遥さんがどのような家族関係になり得るのか?

 

結果は龍が如く0が裏づけ、龍が如く6にて結果として出たと思います。

 

 

話がずれましたし、かなりの長文になりましたが、これが私のネタバレです。

 

私が森永さんと相沢さんは黒澤さんの思惑に流された事は1プレイ目で分かりました。

決め手は花屋さんの失笑シーンと、相沢さんの最後の矛盾した言動。

 

森永さんが相沢さんを託したと断定できたシーンは

第一部・四章での「東京への誘い」の森永さんの言葉

「桐生さんに脅されたぐらいで・・・」

最終部・最終章での相沢さんによる森永さんの言葉

「お前では桐生一馬を越えることなどできない」

 

この言葉を比べた時と黒澤さんの計画を考えた時に

「もし森永さんにも夢があり、それに対して足掻いたとしたら」と考えた時、

私の中でこの記事で紹介した状態ならすべての説明ができる!と確信を持てました。

 

今後、この記事を分けて、少しずつ明確にしていく小記事を書きます。

特に説明が必要な所をコメント等であげていただけると、

小記事にしやすくなります。

少しのご意見でいいので、ご助力いただければと思います。

以上---